バックヤード・Backyard
富山県中央植物園スタッフの奮闘をお伝えます。
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パラグアイオニバス、その後
ゴールデンウィークに植え替えをしたパラグアイオニバスの経過を報告します

6月中旬頃は
オオオニバス苗1
葉は1枚くらいしかなかったのに、約1ヶ月で、5枚展開し、それも1枚の葉っぱは直径20cmまでなりました。もはや、満員電車状態です。これでは、葉っぱ同士が重なり、光が十分に当たらず、生長が悪くなります。そこで2回目の植え替えを行い、園内の池で育てることにしました。
オオオニバス苗2
窮屈だった、箱から、広い池で、のびのび生長しています。これが6月中旬ころ!、先週の水曜日に最後の植え替えで、直径60cmの大きな鉢に植え込んで、池に配置しました。
オオオニバス池
池にポツンと浮いているのがパラグアイオニバスです。これが1月後には
8月オニバス
こんなに大きな葉っぱを浮かべるようになります。なんという生長スピードでしょうか!5月には種だったのに、3ヶ月で、こんなに大きくなるんです。合計150株の苗を得ることに成功しましたが、池には50株で満員です。残りは、希望する全国の植物園、北は北海道大学付属植物園、近場は新潟県立植物園、南は沖縄の熱帯ドリームセンターへお嫁に出しました
 そこで、かわいがってもらって元気に生長し、子供達を乗せるんだよ。毎日、ぐんぐん生長しています。後はイベント開催を待つのみ、準備OK

 この間のパイナップル、うまく根が出て、新しい葉が伸びてきました。失敗したみなさん、再度チャレンジしてみてください。頭は、生ゴミになる運命ですので、惜しくはありません


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オタクサ
富山県は梅雨入りしましたが、今年は雨が少ない空梅雨のようです。しかし梅雨の後半で「どか降り」で、災害など起こらなければいいのですが。梅雨の時期をイメージする植物は「アジサイ」ですね。
ガクアジサイ
公園とか、学校花壇に植えられているアジサイはセイヨウアジサイです。日本に自生しているアジサイが中国経由でヨーロッパにわたり、多数の品種が作られ、日本に逆輸入されたアジサイです。
エゾアジサイ
これはエゾアジサイ、富山県では山地の谷部に行くとみられます。エゾアジサイの花の周囲にある花びら状のものはガクです。花は中央にあるブロッコリーみたいなものです。この一見花びらみたいなガクを「装飾花」と呼んでいます。セイヨウアジサイは装飾花が発達し、手まり状となっています。

アジサイの花の色は、土壌のpHがひとつの要因となり、(装飾花の)花色が変化します。アルカル性で赤っぽく、酸性で青っぽくなるとさ れます。その性質を利用して西洋アジサイは酸度調整によって花色を変化させた鉢花が出回っています。しかし、一概にすべてのアジサイに当てはまる性質とは言えません。またアジサイには毒性があるため、家畜やウサギなどのあたえてはいけません。

 1800年代、日本が鎖国を実施している時代にドイツの医者であるシーボルトはオランダ人と偽って長崎出島に滞在し、医療と博物学的研究に従事して、多くの日本の植物を発表しています。しかしオランダ人と偽るとは、そこまでして日本に来たかったのでしょうか。彼はアジサイについて発表し学名をHydorangea otaksa ハイドランジア・オタクサと名付けます(今は無効名で、使われていません)。このオタクサは、シーボルトの愛妾の楠本滝(お滝さん)名を潜ませたと一説にあります。日本で有名な植物学者M氏は「美しい花に花柳界の女性の名をつけた」と、カンカンに怒ったそうです
 
 M氏は、女性にもてなかったと推察されます。それはどうでもよろしい。 で!、シーボルトとお滝さん、どんなロマンスがあったのでしょうか?誰かドラマ化してくれないかなぁ・・・・・・


ゲッカビジン
 ハイサイぃ!久しぶりにブログ更新します。5月と6月は小学校対応で、連日てんやわんやでした。毎日どこかの小学校が植物園に来て、植物クイズやゲームなどして植物に触れ合っていました。せっかく植物園で植物を学ぶゲームやクイズをするわけですから、つまらない問題やゲームでは、面白くありません。ついつい、凝った内容になり、ブログが疎かになっていまい。久々にペン(キーボードとマウス)を走らせた次第です

 最近の植物園の話題では、「ゲッカビジン」でしょう
ゲッカビジン開花
ゲッカビジンは熱帯アメリカ原産の森林性サボテンの仲間です。サボテンって、「トゲトゲ」で砂漠に生えているイメージが強いですが、森林の中にも生えています。ゲッカビジンにはトゲトゲはありませんが、花はサボテンそのものです。開花は一晩限りで一斉に開花します。
 なぜ???それは、花粉の媒介と関係しています。ゲッカビジンは夜咲きで、夜行性のガによって花粉が運ばれます。同じ仲間があちこちで同調して開花すれば、受粉する可能性が大きくなり、違う個体の遺伝子を取り込む機会が増え、遺伝的多様性が高まります。ちなみにゲッカビジンは自分の花粉では結実しません(これを自家不和合性よんでいます。)。実は日本全国にあるゲッカビジンで花粉を交換し合って受粉させても実は付かないのです。これは何を意味するか!日本にあるゲッカビジンは「全てクローン」である可能性が高いということになります

ゲッカビジン確認

開花が間近となった、ここ数日は毎朝、つぼみの状態を確認します

ゲッカビジンつぼみ

うーん、まだまだ、つぼみ硬し、明日だな・・・・・

ゲッカビジン開花前
こういう状態になったら、もう開花します。 これを見誤って、明日開花と予測したのに関わらず、その晩にほとんど開花してしまったり、逆に、今日開花すると夜間開園を実施したら、一つも開かないこともあったりしたもんです。本当に、気まぐれな美人であること・・・・まぁきれいだし、いい香りするし、ゆるしてあげよう。あぁそうそう、ゲッカビジンは満月の夜で満潮のときに咲くなどの都市伝説みたいなことが言われていますが、まったく関係ありません。半月でも、三日月でも、新月でも、引き潮でもランダムに開花しています。ゲッカビジン(月下美人)なので、それと関連があったら、ステキと思いますが・・・・・
ゲッカビジン観賞会
明日7月1日か、2日,3日あたりにくると思われますので、ここ数日はHPをご確認してください



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